株を保有するメリットとは:株主が得られる特典と利益

株を保有するメリット
前回の記事では、「株式とは企業の所有権を細かく分けたものであり、株主は会社の一部を所有できる」という仕組みを解説しました。では、株主になることで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
株主には「配当金・値上がり益・株主優待・議決権など、さまざまなメリット」があります。
中でも代表的なメリットは以下の3つです。
- 配当金(インカムゲイン)
- 株価上昇時の売却益
- 株主優待
企業が得た利益の一部を、配当金として受け取れる制度。
購入時よりも株価が上昇した時に、株を売却して得られる利益。
企業が株主に対し、自社商品や割引券などを提供する制度。
各項目について解説します。
メリット1:配当金(インカムゲイン)
配当金(インカムゲイン)とは「企業が得た利益の一部を、株主に分配することで得られる収益のこと」です。
株主は投資した対価として、企業利益の一部を配当金として得ることができます。配当金は定期的に支払われることが多く、継続的で安定した収入源となるため、魅力的な制度です。
メリット2:株価上昇時の売却益(キャピタルゲイン)
売却益(キャピタルゲイン)とは「株価が購入時より値上がりした際、売却することで得られる利益のこと」です。値上がり益とも呼ばれます。
例えば、A社の株式を5000円で購入し、その株価が6000円に上昇した場合、5000円で購入した株を6000円で売却することで1000円の利益を得ることができます。これがキャピタルゲインです。
逆に、株価が下落した場合には、売却時に損失が発生することがあり、これをキャピタルロスと言います。
売却益は株価の変動に依存します。短期的に株価の上昇で利益を得ることができる一方で、長期保有の場合でも株価の成長によって利益を得ることが可能です。ただし、株価が下落すると損失が発生するリスクも伴います。
メリット3:株主優待
株主優待とは「企業が株主に対して、自社の商品やサービス、割引券などを提供する制度」です。
例えば、株主優待として飲食店の割引券や、特定の商品を無料で提供するなど、企業独自の特典が用意されていることが一般的です。
優待内容は保有株数に応じて異なり、長期保有者にはさらに魅力的な特典が設けられることもあります。
まとめ
- 株主は企業の利益の一部を分配金として受け取ることができる
- 株価が値上がりした後に売却すれば、売却益を得ることもできる
- 企業によっては株主優待で、企業の商品やサービスなどの特典を享受できる