フォトレジスト市場の業界研究
市場規模
2085億円
(2021年)
成長率
14.5%
(2017-2021年)
日本企業シェア
90%
(2021年)
フォトレジストは半導体のフォトリソグラフィー工程で使用される、半導体製造には欠かせない材料です。
フォトレジストは高純度であることが求められるため日本企業が強く、90%の世界シェアを有しています。半導体市場の拡大に伴い、今後もフォトレジスト市場は拡大していく見込みであり、日本企業の優位性がさらに増していくでしょう。
市場規模
フォトレジストの市場規模(販売額)は「2085億円(2021年)」です。
2021年は半導体市場の伸びにけん引される形で、フォトレジストの需要も拡大しました。TSMC・INTEL・Samsungなどが先端工場に莫大な投資をしていることもあり、今後もフォトレジスト市場は拡大していくと予想されます。
市場成長率
半導体材料市場は「年平均成長率14.5%/年」で成長しています。(2017-2021年)
直近5年の成長率は一度もマイナス成長がなく、堅調に推移しています。
2021年は新型コロナウィルスによる巣ごもり需要が旺盛で、市場が急ピッチで拡大しました。
企業シェア
シリコンウェーハの世界シェアは「日本企業で90%」を占めている(2020年)。
フォトレジストは伝統的に日本企業のシェアが高い業界です。JSRと東京応化工業が世界トップシェアを争っており、この2社で世界シェアの約5割を占めています。
日本企業が強い理由として、1つは不純物管理が挙げられます。フォトレジストはウェーハにパターンを刻むフォトリソグラフィー工程で使用される材料であり、ゴミや不純物の存在は許されません。日本企業が得意とする、地道な工程管理による高純度維持がシェアの一因と考え有られます。
また、日本には半導体メーカー・製造装置メーカー・材料メーカーなど、半導体製造に必要な企業が集約しており、フォトレジストの最適化に有効であったことも要因として考えられます。