GMKtec NucBox M3 Plus:型落ちCPUでも現世代に負けない性能・良コスパミニPC

GMKtec NucBox M3 Plus レビュー
CPU Intel Core i9-12900HK
メモリ 32GB DDR4
ストレージ 1T SSD
GPU Intel Iris Xe Graphics
(内蔵GPU)
大きさ 114×106×42.5mm
重さ 361g
価格 6-7万円

旧世代最高クラスCPU:i9-12900HKで快適動作

型落ちながらintel Core i9-12900HKを搭載した高コスパミニPCです。

第12世代と旧世代ながら、当時の最上級モデルで14コア搭載。型落ちながら、第13,14世代core iシリーズにも引けを取らない性能で、サクサク動作。軽作業はもちろん、軽めのゲームも行える、万人にお勧めするモデルです。

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GMKtec
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NucBox M3 Plusの概要

GMKtec NucBox M3 Plus レビュー

GMKtec NucBox M3 PlusはCPUに「Intel Core i9-12900HK」を搭載したミニPCです。Core i9はIntelのCPU中でも最上位モデルであり、ネット・動画視聴はもちろん、ビジネスや軽めのゲーミングまで対応可能な性能を誇ります。

Core i9-12900HKはIntelの第12世代のCPUと、現行の第14世代と比べて2世代型落ちのモデルです。少々古いモデルですが、i9と当時の最上級モデルであり、現行世代に引けをとならない性能を誇ります。例えば、第14世代 Intel Core i5-14500HXや、第5世代 AMD Ryzen 9 Pro 7940HSと同等の性能を誇ります。

ミニPCでありながら、HDMI×2、USB Type-C、USB3.2×3、USB2.0×2、LANポートなど端子も充実しています。最大で3画面出力も可能です。コンパクトで、型落ちでも高性能なCPUでコスパ良くデスクトップ環境を構築したいという方におすすめのミニPCです。

スペック

項目内容
OSWindows 11 Pro
CPUIntel Core i9-12900HK
グラフィックIntel Iris Xe Graphics
メモリ32GB DDR4
ストレージ1TB SSD
ストレージ拡張PCIe 3.0 M.2 2280 ×2スロット(Max 2TB)
M.2 SATA/PCIe×4 2242(Max 4TB)
前面ポートUSB3.2 ×2
USB Type-C ×1

電源ボタン ×1
背面ポートUSB3.2 ×1
USB2.0 ×2
USB Type-C ×1
HDMI ×2
LANポート(2.5G) ×1
3.5mmイヤホンジャック ×1
DCジャック ×1
側面ポートなし
ネットワークWifi 6
Bluetooth 5.2
大きさ114×106×42.5mm
重さ361g

GMKtecとは:どこの国のブランド

GMKtec 企業情報

GMKtecは中国のブランドです。

ブランド名GMKtec
会社名深圳市极摩客科技有限公司
Shenzhen Jimoke Technology Co., Ltd.
設立2019年
住所5th Floor, Building 9, Yifenghua Innovation Industrial Park, Xinshi Community,
Dalang Street, Longhua District, Shenzhen,
Guangdong Province, China
公式HPhttps://www.gmktec.com/

設立は2019年と比較的歴史は浅いものの、これまで100種類以上・200万台以上のミニPCを販売しており、信頼性の高いブランドです。本社はテクノロジーの都市として有名な中国・深センにあります。GMKtecは自社工場でミニPを製造販売しているようです。

これまでいくつかGMKtecのミニPCを扱ってきましたが、いずれもWindowsライセンスはOEMであり問題ありませんでした。ミニPCの中でも信頼性は高いブランドと言えるでしょう。

外観・インターフェース

GMKtec NucBox M3 Plus レビュー

いつも通り、コンパクトなグレーの外箱です。今回はcore i9のためintelのロゴが入っています。

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開封すると早速本体が見えます。天面のブラックが引き締まっていていいですね。

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内容物は本体・電源アダプター・HDMIケーブル・VESAマウント用のブラケット・説明書です。

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説明書は日本語対応です。内容は最低限といった形。

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本体の天板にはGMKtecロゴがレーザー刻印されています。天板の材質は何と強化ガラス。プラスチック天板よりも小傷も付きにくく、質感も非常に良いです。高級感があります。

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本体サイズは114×106×42.5mm、重さは361gと、片手で持てるほどコンパクト。本体は金属製で質感もよく、排熱性も高そうですね。

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全面はUSB 3.2ポート×2、電源ボタンと最低限です。アクセスは悪いものの、端子を背面に隠して、ケーブルをすっきりさせることができます。

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背面にはUSB3.2ポート×1、USB2.0×2、USB Type-C×1、HDMI×2、LANポート、イヤホンジャック、電源用端子があります。HDMIとType-Cが合計3ポートあるため、トリプルディスプレイ環境の構築も可能です。Oculinkは非搭載です。

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右側面・左側面は排熱スリットのみで、ポートはありません。

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裏面はVESAマウント用のブラケットを取り付けるネジ穴があります。

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裏面4隅のねじを外すと簡単に内部にアクセスできます。背面パネルにケーブルなどはありませんので、そのまま開けてOKです。

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メモリは「udstore DDR4 16GB (型番:USV4S32C228SP-16C)」が2枚搭載されています。

裏面4隅のねじを外すと簡単に内部にアクセスできます。背面パネルにケーブルなどはありませんので、そのまま開けてOKです。

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SSDの型番は見えませんがメモリと同じ「udstore SSD 1TB」が搭載されています。

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中央部分にはM.2 2242 SATAの空きスロットがあります。容量が足りない場合にSATAのSSDを追加できるオプションがあるのはうれしいです。

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトやゲームのベンチマークスコアは以下の通りです

ソフトスコア解像度評価
Cinebench (Single Core)1751--
Cinebench (Multi Core)10337--
Geekbench 6 (CPU Single Core)2397--
Geekbench 6 (CPU Multi Core)8756--
Geekbench 6 (GPU OpenCL)15351--
Geekbench 6 (GPU Vulkan)17570--
3D MARK (Time Spy)1907--
3D MARK (Steel Nomad Light)1264--
3D MARK (Steel Nomad)181--
ファイナルファンタジー1436951920×1080設定変更を推奨
ファイナルファンタジー1523701920×1080重い
ドラゴンクエストX56151920×1080すごく快適
ストリートファイター6201920×1080(Normal)動作困難
ストリートファイター6831920×1080(Low)問題なくプレイ可能

Cinebench(R23)のスコアがシングル:1000以上、マルチ:10000以上と、Intel 第12世代ながら十分高性能です。RAMが32GBであり、重たいブラウジング、動画視聴であっても全く問題ないスペックです。一方、高解像度な3Dグラフィックを必要とするゲームの快適動作は相当厳しいでしょう。「日常のライトユースにおいて、快適なミニPCが欲しい」という方向けです。

Cinebench

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Cinebench(R23)はシングルコア:1751、マルチコア:10337。ウェブブラウジングやオフィス作業も快適にこなせるスコアです。

Geekbench 6

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Geekbench 6では、CPUについて、シングルコア:2397、マルチコア:8756と、ミドルクラスのCPUと言えるでしょう。GPUのスコアは15351(OpenCL), 17570(Vulkan)とミドルレンジの性能です。一般的なクリエイティブ作業(画像編集、軽めの動画編集)レベルですね。

3D Mark

GMKtec NucBox M3 Plus レビュー
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3D Markのスコアは「軽いゲームや一般的な事務作業向けのPCに搭載されるGPUの性能」です。

ファイナルファンタジー14(FF14)

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FF14は1920×1080の通常画質で「設定変更を推奨」でした。通常プレイはギリギリという形ですね。

ファイナルファンタジー15(FF15)

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FF15は1920×1080の通常画質で「重い」でした。やはりプレーは厳しいですね。

ドラゴンクエストX(DQX)

DQXは1920×1080の標準画質で「すごく快適」でした。DQXは内蔵GPUで快適にプレイ可能できますね。

ストリートファイター6(SF6)

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SF6は1920×1080(Normal)では「動作困難」と、プレーは不可能です。

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画質を1920×1080(Low)とすると「問題なくプレイ可能」となりました。画質を落とせば、なんとか遊べるかなという程度です。

CrystalDiskMark

GMKtec NucBox M7 Proには「Crucial製のSSD」が使用されています。CrystalDiskMarkの結果では

  • 読み込み速度(シーケンシャル):3563 MB/s
  • 書き込み速度(シーケンシャル):2447 MB/s
  • 読み込み速度(ランダム):793 MB/s
  • 読み込み速度(ランダム):520 MB/s

と、シーケンシャルアクセス・ランダムアクセス共に十分高速な読み書きが可能です。

まとめ

GMKtec NucBox M3 PlusはIntel Core i9-12900HKを搭載しているため、ほとんどの作業を快適にこなすことができるミニPCです。型落ちのCPUではありますが、当時の最上級モデルのため、ブラウジング・動画・画像編集など、使用していて全く不便を感じません。内蔵GPUのため「ゲームなどの3Dグラフィック用途」には向きません。

小~中程度の負荷のかかる作業を快適にこなせるため「ゲームは動画編集はせず、通常使用の範囲で、高性能かつコンパクトなミニPCが欲しい」という人におすすめです。セール時には6万円台になることもあり、ノートPCよりもコスパに優れたミニPCとして活用できるでしょう。

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