切削加工:二次元切削と三次元切削の違い
二次元切削と三次元切削
切削による加工は、二次元切削を例にした、せん断面モデルで説明されることが多いです。
では、二次元切削と三次元切削とは何でしょうか。
- 二次元切削(2D cutting)
- 三次元切削(3D cutting)
直線状の切れ刃を持つバイトが、一定方向に直線運動しながら行う切削。加工方向と直交する方向には動かず、切りくずは幅方向に変形せず一定の幅で排出される。
挙動が単純でモデル化しやすいため、切削理論やシミュレーションに広く用いられる。
工具による切削運動が幅方向にも広がりを持ち、切れ刃が曲線であったり工具の送りが複雑な場合に該当する切削。
切りくずはすくい面上で横方向に変形・ねじれながら排出され、切削負荷や応力状態も複雑になる。
せん断面モデルの説明において二次元切削が多く使われるのは、挙動が単純で解析しやすいためです。