SONYの企業研究:売上・年収・求人
会社概要
ソニーグループ株式会社は、家電、ゲーム、エンターテインメント(音楽・映画・アニメ)、金融(保険・銀行)、半導体など、多数の事業を有する世界的企業です。売上高は11兆円(2023年3月)、年収は1101万円の超優良企業です。
CMOSイメージセンサーで世界シェア40%であり、半導体分野でも存在感を放つ企業です。
ソニーグループの求人情報
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沿革
SONYは伝説的経営者である井深大と盛田昭夫によって設立された「東京通信工業株式会社」を前身としています。1950年代には日本初のテープレコーダーや、トランジスタラジオなどを発売しました。1958年に社名をソニー株式会社に変更しています。
1980年代には、CCDイメージセンサーを開発・商品化し、1994年にはPlayStationを発売、2008年には裏面照射型CMOSイメージセンサーを開発するなど、高い技術に裏打ちされた新製品を世の中に発売し続けています。
2020年には電気自動車(EV)の試作車「VISION-S」を発表し、EV分野への参入を表明しました。
2022年、ソニー株式会社はソニーグループ株式会社に商号変更しました。エレクトロニクス分野を事業会社のソニー株式会社へ移管しており、ソニーグループ株式会社は持ち株会社となります。
主要事業
ソニーグループには大きく6つの事業分野が存在します。
- ゲーム&ネットワークサービス
- 音楽
- 映画
- エンタテインメント・テクノロジー&サービス
- イメージング&センシング・ソリューション
- 金融
それぞれの分野で事業会社を有しており、カンパニー制を採用しています。ソニーグループは各事業会社の株を保有する持ち株会社です。
主要事業:イメージング&センシング・ソリューション
ソニーグループの主要事業の1つが半導体部門であるイメージング&センシング・ソリューションです。半導体部門はソニーセミコンダクタソリューションズであり、グループの中核企業はソニーセミコンダクタソリューションズです。グループにはその他の事業会社が存在します。
ソニーセミコンダクタソリューションズは「イメージセンサ―など、半導体製品の開発・生産・販売を行う、垂直統合型デバイスメーカー(IDM)」です。主にCMOSイメージセンサーの開発・生産を行っており、SONYは世界シェア40%と世界第1位です。
CMOSイメージセンサとは
イメージセンサーとは「画像を電気信号に変換する半導体デバイス」のことです。得られた信号の転送にCMOS回路を用いたものがCMOSイメージセンサー(CIS)です。CMOSイメージセンサーはスマートフォンのカメラやデジタルカメラに使用されています。
CMOSイメージセンサーは大きく4つの部材で構成されています。
- マイクロレンズ
- カラーフィルター
- フォトダイオード
- 配線
μmオーダーの極小レンズで集光し、個々のチップに光を集める。チップ表面に結像するように焦点が調整されるため、センサーの感度が向上する。
入射光を色ごとに分離するフィルター。フォトダイオードは光の強弱は検出可能だが、色(波長)は検出できない。カラーフィル―ターであらかじめ色ごとに光を分離し、フォトダイオード層に伝える。
光を電荷に変換する素子。光の強弱を電気信号に変換する。
光を電荷に変換する素子。光の強弱を電気信号に変換する。
CMOSイメージセンサー市場の成長性
CMOSイメージセンサーの市場規模は2.2兆円(2021年)と、巨大な市場です。2016-2021年の5年平均市場成長率は13.9%と、極めて高い成長率の市場です。2021-2026年の平均市場成長率は6.9%と高成長率を維持すると予測されています。
ソニーグループのIR資料(事業説明会2023)によると、2022-2030年の市場成長率は約9%の予想です。車載・省人化・自動化・スマホカメラなどの用途が市場をけん引すると予想しています。
市場シェア
ソニーはCMOSイメージセンサの市場シェア39%であり、世界第1位となっています。2位はSamsungであり、シェア22%です。
拡大するCMOSイメージセンサー市場の中で高シェアを維持できれば、今後ソニーグループ・半導体部門の増収・増益が期待できます。
業績
ソニーグループの売上高は10兆9743億円(2023年)と、過去最高を記録しています。また、売上高成長率は6.0%(5年平均)と極めて高い成長率で推移しており、今後も業績の拡大が大いに期待できる企業です。
本業で稼ぐ力を示す営業利益も、1兆3023億円(2023年)と過去最高です。営業利益率は11.8%であり、コングロマリット企業として高い利益率を記録しています。
ソニーグループの年収
ソニーグループの年収は1101万円(2023年)と、超高年収企業です。2022年度の比較では、電気企業業界246社中7位、全上場企業3736社中70位と、上位5%の高年収企業です。
イメージング&センシング・ソリューションの注力分野
ソニーの半導体部門は、車載用カメラ市場に注力するとしています。今後普及する自動運転・運転支援には、車両周辺の状況確認・障害物把握のために車載用のカメラ・イメージセンサーが必要不可欠です。
車載用カメラ市場は2022-2030年の平均成長率13%と予想されており、極めて高成長の市場です。ソニーが車載カメラ市場でも高シェアを取ることが出来れば、さらなる増収増益が期待出来案素。
ソニーグループの半導体投資
今後も伸び続けると予想されている半導体市場の増大に伴い、ソニーグループはイメージセンサーに継続投資することを発表しています。2021-2023年の3年間で9000億円の巨額な投資を見込んでいます。
2023年5月、ソニーグループは熊本県合志市にイメージセンサーの新工場を建設する方針を表明しています。報道によると、熊本県合志市でおよそ27ヘクタールの用地を新たに取得するとのことです。投資額は数千億円にのぼる見通しで、2025年度以降の稼働開始を目指しています。
新工場の設立に伴い、半導体関連人材の確保が急務となるため、ソニーグループの求人情報が活発化すると予想されます。
ソニーグループの求人情報
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