半導体材料市場の業界研究

市場規模

71216億円

(2021年)

成長率

8.2%

(2017-2021年)

日本企業シェア

-%

(2021年)

半導体材料市場は、半導体製造に必要な30品目からなる市場です。30品目のうちシリコンウェーハやフォトマスクなどの前工程材料は25品目、ダイシングテープなどの後工程材料が5品目となっています。

材料市場は伝統的に日本企業が強い市場であり、今後も日本企業の重要性は保たれていくでしょう。

市場規模

半導体材料の市場規模(販売額)は「71216億円(2021年)」です。

市場規模は年々増加しており、2021年には過去最高額を更新しました。

ウェハプロセス材料ではシリコンウェーハやフォトマスクが、パッケージング材料市場では、有機基板、リードフレーム、ボンディングワイヤなどが成長をけん引しました。

今後も右肩上がりに成長する市場と考え良いでしょう。

市場成長率

半導体材料市場は「年平均成長率8.2%/年」で成長しています。(2017-2021年)

マイナス成長の年があるものの、11年で3度の2桁成長を達成するなど、高い成長率を保っています。

2022年現在も新型コロナウイルスによる在宅勤務需要がけん引し、ロジック・メモリ需要が旺盛です。

半導体材料市場は「2025年まで年6%の平均成長率を保つ」と予想されています。

国別販売額

次に、半導体材料の国別販売額を見てみましょう。国別販売額は材料がどの国・地域に売られたのか?を表す数値です。

半導体材料の最大市場は「台湾:1.6兆円(2021年)」です。

台湾には世界最大のファウンドリであるTSMCがあるため、世界の半導体材料の23%が台湾に販売されています。

近年販売額が伸びているのが中国であり、台湾に次いで世界第2位の市場です。中国は半導体国産化を急速に進めており、半導体製造能力を高めていることが読み取れます。

一方、日本市場は2010年の1.0兆円を最後に、販売額は横ばい状態です。国内に有望な半導体メーカーが少なく、今後も内需の増加は期待できないでしょう。

半導体材料メーカーの成長性を判断するには、台湾・中国・韓国への売上比率を比較すると良いでしょう。

今後の見通し

半導体材料市場は長期的に拡大し、2026年には2021年比で30.0%増の市場規模となると予想されています。

(出典:富士経済)

2021年は、新型コロナウィルスによるテレワーク・巣ごもり需要増加、およびルネサスエレクトロニクスや旭化成の火災事故による生産減が半導体不足が深刻化しました。

2022年は、コロナウィルスによる巣ごもり需要が落ち着き、半導体不足が緩和していくとみられます。一方で、5GやIoTの普及による通信インフラとしてのサーバー需要は引き続き旺盛であり、半導体材料の需要増加は続いてくと予想されます。

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