TZDB(Time Zero Dielectric Breakdown)

TZDB

MOSFETの絶縁膜(酸化膜)に電圧を印加すると、ある電圧で絶縁破壊が発生しリーク電流が急激に増加する。この現象をTZDBと呼ぶ。

TZDBが高いほど高電界強度に耐えられるため、MOSFETの動作性能が高い。TZDBの評価は絶縁耐圧強度と故障の相対頻度のヒストグラムによって表される。

TZDB 耐圧ヒストグラム
  • Aモード
  • EBD<1MV/cmで起こる、酸化膜のピンホールやごみによって生じるショート

  • Bモード
  • 1MV/cmBD<8MV/cmで起こる、酸化膜中の欠陥(COPや酸素析出物)

  • Cモード
  • 8MV/cmBDで起こる、均一な酸化膜の絶縁破壊(真性絶縁破壊)

(出典:半導体シリコン結晶工学)

MOSFETの耐圧においては、酸化膜の真性破壊電圧を表すCモードの頻度が高いほど高品質となる。

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