半導体ウェーハ搬送容器:FOSB・FOUPの違い
半導体ウェーハは約0.8mmと薄く、非常に割れやすい材料です。
ウェーハの輸送や装置への搬送にはFOSBやFOUPと呼ばれる専用の搬送BOX(キャリア)が使用されています。
FOSBとは
FOSBはFront Opening Shipping Boxの略で、300mmウェーハを保持する機構を有する搬送BOXです。
後述のFOUPよりもウェーハ押さえつけのバネが強く、ウェーハをしっかりと保持することが出来るため、ウェーハーメーカーからデバイスメーカー、またはデバイスメーカーの工場間のウェーハ輸送などに用いられています。
通常、FOSBは使用後はウェーハーメーカーに返却し、洗浄・再利用されます。
FOUPとは
FOUPはFront Opening Unified Podの略で、300mmウェーハを装置内に搬送・搬入する際に使用されるBOXです。
前述のFOSBよりもウェーハ保持機構が弱く、ウェーハを半導体製造装置内に導入する際に用いられています。工場内でのウェーハ搬送はFOUPによって行われています。
製造工程で使用されるBOXのため、高密閉性・低発塵性でパーティクルが発生しないことが求められます。