半導体製造装置市場の業界研究

市場規模

113725億円

(2021年)

成長率

16%

(2017-2021年)

日本企業シェア

23.1%

(2021年)

半導体製造装置は、フォトリソグラフィーやエッチングなど半導体デバイス工程で使用される装置で、市場規模は113725億円です。5年平均成長率は16%と、急ピッチで拡大しています。

日本企業では東京エレクトロンが高い市場シェアを有しており、今後も成長が期待できます。

市場規模

半導体製造装置の市場規模は「113725億円(2021年)」です。

市場は急ピッチで拡大しており、2021年には過去最高の113725億円を達成しました。

2021年はコロナウイルス流行による巣ごもり需要が市場をけん引し、前年比44%増となりました。半導体製造市場は2009年の1.8兆円と比べて「わずか12年で6.4倍」と急ピッチで拡大しています。

今後も、5GやIoTによる半導体需要増に伴い、市場は拡大していくことが予想されています。

市場成長率

半導体製造装置市場は「年平均成長率16%/年」で拡大しています。

半導体製造装置市場はすさまじい勢いで拡大しています。平均で10%を近い成長率で推移している業界は他にありません。

特に中国の平均成長率は46%(2010-2021年)と非常に高く、市場成長をけん引しています。

これは、半導体市場が拡大していることに加え、経済安全保障上の観点から、各国が半導体のサプライチェーン構築・内製化を進めていることが大きいです。2022年以降も、5%を超える成長率で市場が拡大していくと予想されています。

国別市場規模

続いて、国別の市場規模(国別販売額)を見ていきましょう。国別販売額は「製造装置がどの国・地域に売られたのか」を表す数値です。

半導体製造装置の最大市場は「中国:3.3兆円(2021年)」です。

国・地域別で見ると、2020年に引き続き世界最大の市場は中国となりました。中国が半導体国産化に向けて、半導体の生産体制を急ピッチで拡大していることが読み取れます。

中国・韓国・台湾の上位3国で市場の約80%を占めており、半導体製造装置のほとんどがこの3国で消費されています。

半導体製造装置メーカーとしては、アジアの市場を獲得することが今後の成長性のすべてと言えるでしょう。

売上高ランキング

半導体製造装置メーカーの売上トップはApplied Materials:18132億円です(2020年)。

AMATはアメリカの企業で、半導体製造プロセスのほぼ全てをカバーする装置を有するメーカーです。長年に渡りシェアトップを堅持しています。

ASMLは半導体露光装置を製造・販売する世界最大の会社です。特に、EUV露光装置の世界シェアは100%と寡占状態であり、今後もシェアを高めていくことが予想されます。EUV露光装置は1台200億と高額であり、今後、導入台数によっては1位のAMATを抜き去る可能性も有ります。

AMAT・ASML・LAM Research・TEL(東京エレクトロン)の4社で世界シェアの60%を占めています。5位以下は売上高が大幅に落ちるため、半導体製造市場の成長性は上位4社の売り上げに大きく左右されます。

日系半導体製造装置メーカーでは東京エレクトロン(TEL)が23.1%の高い市場シェアを有しています。

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